ハウスクリーニング業者に手抜き業者が多い理由。

先週、25日(金)は、横浜市・鶴見区にて、レンジフード・トイレ・浴室の3点セットクリーニングでした。

ご結婚されて嫁いでいるお嬢さまから、ご実家のお母様へのハウスクリーニングプレゼントという事にてご依頼頂きました。弊社から距離があるので、スタッフ2名体制でお伺いしたのですが、レンジフードを始め、かなり汚れがきつい状態でした。お母様の話によると、2年前にもお嬢さまが某テレビ通販番組のハウスクリーニングをご依頼されたそうですが、私ともう1名のスタッフで現場を見た瞬間、以前の業者はどこを掃除したのか? と、驚くほど何もされていない状態でした。レンジフードに至っては、分解するまでもなく見える部分に油がべっとり…。分解してシロッコファンを取り出せば、同じように油が…。シロッコファンを包んでいる通称かたつむりにも油が3センチ近く溜まっていました。浴室も、扉周りにカルキの塊がかなり付着しており、全体に水垢と石鹸カスでかなり汚れておりました。トイレも言わずもがな状態です。お母様に、本当に以前の業者はお掃除されてましたか? と、思わず聞いてしまいました。

お母様も、やったのか、やっていないのか…。良く分からない状態で、その時は4名体制でやって来たそうですが、短い時間であっという間に『終わりました』の説明だけで帰っていったそうです。弊社の場合、作業前の状態と作業後の状態を必ずご確認して頂き、汚れが落ちている事を見てもらってから終了となります。前回は、初めてのハウスクリーニングだったので、こんな程度なのかも…と受け入れたそうですが、お嬢さまに次回は違う業者でお願いしたいと言っていたそうです。

それにしても、ここまで手抜きとなると、呆れるを通り越して悲しくなってきます。空室クリーニングで、やったふり(手抜き)をする業者が多い話しは良く聞きます。ご在宅と違い、誰かが作業を見ているわけではないので、適当に見える部分だけをサっと掃除してやったふりをするのです。ところが、今回は、お客様がお住いになっているご在宅での手抜き作業です。つい最近、別のお客様でもご在宅の手抜き業者と見受けられる現場に遭遇しました。

では何故、手抜き業者が横行しているのか? これは極論、作業料金の低価格競争にあります。空室クリーニングの場合、例えば、1Rを弊社では27000円(税別)でご案内しております。1Rをクリーニングするとなると、1名スタッフで丸1日かかります。これが、安い業者になると10000円~12000円前後の料金で受けている業者が多くあります。ここから車のガソリン代・駐車場代・洗剤代・諸経費を引くと収入は数千円になってしまいます。この金額では生活がままなりません。なので、手抜き作業をして時間を短縮し、1日に2件~3件の作業を抱えて金額を稼ぐわけです。これがご在宅のお客様に対しても行われているケースが増えてきているのです。激安で営業している業者全てが手抜きとは言えませんが、確率は高いと言えるでしょう。あくまでも、持論になってしまいますが、最低限自社のHPを持っており、日頃の作業様子をアップしている業者が安心できるかと思います。