おそうじロボット機能付きエアコン(自動フィルターそうじ機能)が主流となっている昨今のエアコン事情ですが、当社は現在のところクリーニング対応しておりません。お客さまからのニーズが増えており、より早くご対応をしなければ…と考えております。
おそうじロボット機能付きエアコンが発売されたのは2003年に富士通から販売されたのを皮切りに各メーカーが後を追うように販売し始めました。
そもそも、おそうじロボット機能とは、どこをおそうじしてくれるの? と購入された方でさえ理解していない事も多いのが事実です。エアコンクリーニング業者が洗浄してくれるようにアルミフィンやファン、送風口…全部をおそうじしてくれるんじゃないの? と誤解されている方が多いのです。実はフィルターのおそうじ(ホコリ落とし)しかしてくれません。確かにホコリでフィルターが汚れて空気の流れが悪くなると、消費電力が悪くなり、余計な電気代がかかってくるため、自動でおそうじしてくれるなら、無駄な電気代がかからずメリットとは言えます。がしかし、ご自分でフィルターを取り出し、掃除機でホコリを吸う、浴室でシャワーで洗い流す、といった手間(5分程度でしょう)を惜しまない方であれば、不必要な機能とも言えます。
先に述べたようにフィルターしかそうじしてくれませんので、当然カビも生えますし、ファンや送風口にもホコリや花粉、様々なホコリが付着し、通常機種と呼ばれる一般的なエアコンと同様に定期的なエアコンクリーニングが必要になってくるのです。
エアコンクリーニング業者に洗浄を依頼すればお安い業者で14000~15000円前後、平均相場で17000円~18000円前後、知名度のある大手業者になれば20000~25000円前後とかなりの金額になってきます。通常機種の2倍~3倍のメンテナンス費用がかかってくるのです。
エアコン本体購入時の価格、メンテナンス費用を考えれば、通常機種を購入して、ご自分で定期的にフィルターをおそうじする方がコスト的に安くすむのが事実でしょう。
これは、あるお客さまから聞いた話なのですが、エアコンの買い替えを検討していた時に某大型家電量販店の販売員が、お客さまご自身でフィルターのおそうじを厭わないのであれば、おそうじロボット機能付きエアコンは全くの無駄になるので買わない方が良いです! 通常機種を買った方が良いですよ! と言ってきたそうです。営業としては失格なのでしょうが、バカ正直で嘘のつけない性格は個人的には好きですが…。
おそうじロボット機能否定派の意見になっていますが、私だけでなく、周りの同業者のほとんどが同じ意見です。
しかし、高齢者の方やご自身でなかなかフィルターそうじが出来ない方もいらっしゃると思います。ですので、エアコンのご購入を検討されている方は、メリット・デメリットを良く吟味されてからご決定される事を切に願います。